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クイックネス

こんにちは

内藤です

 

今日は恒例のイベントレッスン

処方箋シリーズ

 

要項はこんな感じ

 

今回はM口さんのクイックネス

全てのプレーをそつなくこなすM口さん

後方からペアを支援するM口さん

セオリーを遵守し妙な動きなどしない溝Gさん・・・

それだけでは勝ちきれません!

時にパパッとポジションを変え、サーっと前に入ることも必要!

クイックネスを身に付け、「ハルミン」というゆるキャラネームを拭い去った時、新しい「MIZOGUCHI」が誕生することでしょう!

ダブルスにおけるクイックネスは皆さんにも必要不可欠!

是非身に付けましょう!

 

 

M口さんに限らずほぼ全員なのですが

プレーにおけるクイックさ

やはりここが足りないんです

 

ボールのスピードや

動きのスピードはあるのですが

 

クイックネス

 

パパッという動き

俊敏な動き

詰めの早さ

方向転換の早さ

 

こういうところが不足している

 

要するにね

 

サッサと動かんかいっ!

 

っていうことです

 

 

原因は2つ

 

頭と体です

 

頭にも問題がある

 

頭が悪い

のではなく

頭が遅い

判断が遅いのです

 

するとクイックさに欠ける動きになります

 

 

サイドに振られたときに

 

あー、まずいー

とりあえずループで返してー

 

このノリだととてもクイックには動けません

 

サイドに来た瞬間に

クロス・足元、前に!

 

クロスの足元に打って

オープンスペースになってしまう前に詰める

 

その判断を一瞬でしなければなりません

 

 

もう一つは体

 

これは当然ですね

 

体の能力、使い方が悪いと俊敏に動けません

 

今日のレッスンではこちらをメインでやりました

 

俊敏に動くための球出し練習やら

体の使い方をレクチャーしました

 

 

なかなかパッと動くのは大変ですが

慣れてくると意外と早く動けるものです

 

パッと動けるようになると

プレーの選択が変わります

 

サイドに振られたときに

ストレートループで逃げる必要はありません

 

クロスに打って

さらに前に入っていって勝負を仕掛けられます

 

劣勢の場面から

一気に状況を打破出来ます

 

そのプレーをすることで

相手に常にプレッシャーを与えることが出来ます

 

結果的に

相手のプレーの精度が下がって

試合を有利に運ぶことが出来るのです

 

 

クイックネスがないと

ただ安全にプレーするしかなくなります

 

局面を打開する術を持たないダブルスプレーヤーになってしまいます

 

 

パッと考えて

パッと動く

 

普段のレッスンから気を付けましょう

 

と言いたいところなのですが

 

これがそうとも言えない

 

コーチが罠を仕掛けてきます

 

皆さんがクイックに動けないその一因が

我々コーチにあるのです

 

 

例えば先ほどから例に出している

サイドに振られたとき

 

我々コーチの言うことは

 

とりあえずロブで時間を稼ぎましょう

 

バシッと打つと

すぐ返ってきて大変になりますからね

 

とまあこんな感じ

 

このアドバイスには

()があるんです

 

とりあえずロブで時間を稼ぎましょう

(どうせあなたの動きだと戻れないでしょうから)

(無理してもミスするか怪我するだけだし)

 

という()付きなんです

 

 

だからね

ジュニアに対するアドバイスは違いますよ

 

すぐにループなど使おうものなら

 

おい!逃げるなよ!

勝負勝負!クロスに打ち返せ!

すぐ返ってくるからパッと戻れ!

 

こうなるわけです

 

ボールを遅くするのではなく

自分の動きを早くする

そちらを磨くという発想です

 

 

でもね

これを大人のクラスでするとね

 

なかなかめちゃくちゃになるわけです

 

そもそもミスるし

結局動けなくてセンター抜かれまくるし

挙句の果てに怪我するし・・・

 

だからね

 

我々コーチは

クイックに動く必要のないショットの選択

これをレクチャーするわけです

 

 

それに慣れ親しんだ方ほど

レッスンというテニスにおいては

非常に合理的なプレーを展開するが

 

試合の場では

相手にプレッシャーを与える戦い方が出来ないのです

 

 

皮肉なものです

 

真面目にコーチの言うことを聞いて

その通り取り組んできた人ほど

レッスン上手にはなるが

試合に強くはならないということです

 

と、いう一面もありますよ

ということですけどね

 

だからこうして伝えているわけです

 

 

まあ、なかなかバランスも難しいですが・・

 

それこそ何でもかんでも無理して打って

早く動こうとしても

プレーがバラバラになります

 

時には時間を使って

プレーを落ち着かせることも必要です

 

冷静さとクイックネス

 

上手くバランスを取って取り組みたいものですね

 

 

それではまた

 

頑張ろう日本!