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メルマガ『reborn』バックナンバー

攻撃の本質

こんにちは

内藤です

 

今期のレッスンテーマ

「攻撃」

なんです

 

先週と今週はフォアのライジング

 

タイミングを早めて相手の時間を奪う

相手の虚をついて主導権を握る

 

というものですね

 

そう

攻撃というものは

相手に行うものです

 

当たり前のことです

 

そんな当たり前の視点が

ごっそり抜け落ちている人が散見される

 

今一度整理しましょう

 

攻撃とは

相対的な価値基準でしかありません

 

攻撃とは

それ単体では評価のしようがないものなんです

 

攻撃力を数値化した場合

攻撃力=攻撃度数-守備度数

 

攻撃力とは

攻撃と守備の差異です

 

 

例えばね

 

攻撃度数200

 

ここに私とあなたの二人がいたとして

私が目の前のあなたを銃撃します

その銃口はすでにあなたに向けられている

 

攻撃度数200

MAXです

 

30分後に本当に撃ちます

 

 

銃撃はヤバいです

 

その攻撃度数は半端ない

 

でもね

実際に撃つのは30分後

 

あなたには守備の時間が残されている

 

最大の守備の選択が出来るわけです

 

ここからいなくなる

という・・

 

30分後

 

私の攻撃度数MAXの銃撃は

あなたの守備度数MAXの避難によって

むなしくも無効化されるわけです

 

私の銃撃

結果的にその攻撃力はゼロです

 

 

逆にね

 

私の攻撃度数20

不意打ち長渕キック

 

あなたとフレンドリーに話しておいて

その警戒心が全くなくなったその瞬間

 

あなたの守備力がゼロの瞬間を狙った長渕キック

 

攻撃力はそのまま20です

 

 

銃撃と長渕キック

 

相手の守備態勢によっては

長渕キックの方が攻撃力が上になる

ということです

 

 

まあ、当たり前の話です

 

そんな当たり前のことをね

大人の方々は見失っているんです

 

攻撃にショットを求める

 

ライジングにおいてもなお

ショットのスピード・力感を追い求める

 

そこじゃないんです

 

見誤ってはいけません

 

相手の虚をつくことです

 

相手の守備力を下げること

相手の守備が整う前に仕掛けることなんです

 

相手が打つ瞬間

ボールに集中したその時に動き始める

 

サッとポジションを上げて

ライジングなりダイレクトにボールをさばいてさらに詰める

 

ショットの精度は二の次で構いません

 

 

ベースライン付近からアプローチするのもよいでしょう

 

まさかそこから来るとは思ってもいないでしょう

 

慌ててロブを上げてきたところを狙い打つんです

 

 

動きとの緩急を付けるのも

相手の守備力を下げる効果的なものです

 

パッと速く動いてライジングアプローチ

 

相手は凄いボールが来ると思って構えを固めるはずです

 

そこで浅いスライスをフィードする

上手くドロップに出来ればなおグッドです

 

相手の足は動かないでしょう

 

少々ショットの精度が悪くても

かなりの攻撃になるものです

 

 

あとはね

 

これは今週よく言っていたのですが

 

しなくてもいいことをする

無意味なことをする

 

というもの

 

例えば今週のテーマ

 

浅いボールをライジングでアプローチ

 

いや、特にする必要はないんです

 

シングルスならね

オープンスペースに相手が戻る前に打つ

 

ライジングの意味が大いにあるわけです

 

でもダブルスの場合はね

 

クロスラリーのボールが浅くなった時なんて

相手は普通にポジションを取っています

 

浅くしてしまった当の本人

その相手はしっかりケアしています

 

そこにわざわざリスクを背負ってライジング

 

必要ないです

 

それならね

しっかりフォームを整えて

ショットの精度を高めた方がいい

 

そう考えるのが普通です

 

そう、その相手もその考えに基づいてプレーしている

 

だから

意味が生まれるんです

 

 

ライジングをする意味がない

 

テニスの展開上そうだし

相手もそう思っている

 

だから意味があるんです

 

 

相手は焦るわけです

 

えっ?何なに?

何で急にライジング・・!

する意味ないやん!

 

 

する意味ないやん!

って焦らせたことで

十分にする意味があった

ということです

 

 

私もこのブログに意味などないんです

 

特に生産性もありません

 

でも

これを読む皆さんが

少なからず意味を見出すわけです

 

行為や事象

そのもの自体に意味や価値がなくとも

受け手の状態や考え方によって

意味や価値は後付けで生まれるものです

 

 

攻撃と同じようなことです

 

意味や価値も

結局は相対的な価値基準でしかない

ということです

 

 

えっ?

いちいち難しい話にするなって?

 

そうでもしないとね

本当にこのブログが無意味なものになりそうな気がするので・・

 

 

テニスでも何でも

常に相手や他人、社会や世の中

それを意識して自分の行動を判断したいものですね

 

それではまた

 

頑張ろう日本!