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キューワード

こんにちは

内藤です

 

そういえば

この前のイベント週間

 

ほとんど触れていなかったので

ちょっと書きますね

 

 

ジュニアイベント

 

山中湖へのジュニアキャンプが

中止になったので

2日間の1DAYキャンプをしました

 

9時~18時までを2日間

あのクソ暑い中・・

 

 

みんな頑張っていました

我々コーチも含め・・

 

さすがに休憩を多めに挟みながらでしたが

2日間やりきりました

 

 

ただ何となく練習するだけ

これはよくないので

1日の初めに目標を書いてもらったんです

 

テキトーに書く子もいるかと思ったのですが

みんなきちんと考えるんです

 

あれでもないこれでもない

と悩んで

何個か書くわけです

 

 

足をしっかり動かす

スピンをかけてラリーをする

クロスにコントロールする

あきらめずにボールを追う

 

等々

 

なかなかいい感じの目標設定をするんです

 

 

でもね

私はその時点で危惧していました

 

そんなに覚えていられるか?

って

 

 

案の定です

 

レッスン中にコートで何人かに聞いたんです

 

朝書いてもらった今日の目標は?

 

・・・

 

えっとー・・

 

あっ、大きな声を出す

それとー

 

 

そうなんです

 

あれだけ考えて

自分で決めた目標なのに

頭に残っていないんです

 

プレーしていない時でさえ

なかなか出てこないのに

 

プレー中となると

1ミリも存在していないでしょうね

 

 

今回の目標

 

1日のテニスにおける目標なので

どちらかというと注意点という

側面が強いですね

 

自分が気を付けるべきこと

 

例えばね

 

慌てて打ち急いでしまうミスが多いので

しっかり打点を引き付ける

 

これを気を付けようとします

 

その場合に

 

慌てないようにする

ゆっくりスイングする

打点を引き付ける

 

 

この目標設定は有効ではありません

 

 

まず、文字数が多い

 

文章が複雑になっています

 

脳は基本的に簡単なフレーズしか認識しません

 

不要な文字は省いた方がいいです

 

「てにをは」も要らないです

 

 

足を動かす

より

 

足動かす

の方が脳へのインプット

自分への指示として適切なのです

 

打点を引き付ける

よりも

 

打点、後ろ

 

この方がプレー中にも頭に残るんです

 

 

こういうワードのことを

『キューワード』って言います

 

キーワードと似てますが

キューワードです

 

自分のしたい動作

自分のなりたい心の状態

それを引き出す手がかりとなる言葉

 

アスリートがよく使います

 

 

落ち着け

深呼吸

準備早く

打つぞ

 

自分自身に声をかけます

 

その言葉が導火線になって

自分のイメージするプレーが引き出される

 

その時にね

 

そのキューワードが長くて複雑だと

そもそも出てこないし

脳がパッと行動と結びつけられないし

良くないということです

 

 

1単語でもいいくらいです

 

足を動かす

であれば

 

『足!』

 

でもいいです

 

(動かす)の部分は

テニス選手で日ごろから意識していれば

脳が勝手に補完してくれます

 

 

あと、気を付けないといけないのは

脳は否定を認識しません

 

 

慌てないようにする

 

 

これは逆効果

 

『ない』の部分を認識しないので

余計に慌てます

 

 

ネットしない

 

なんてのもよくあるミスリードです

 

ネットしない

ネットしない

 

そう強く何度も思えば思うほど

脳は『ネット』の部分のみをフォーカスします

 

そして

体は素直にネットへとボールを送ります

 

 

気を付けなければいけません

 

 

そのジュニア1DAY

 

2日目も同じように目標設定

 

2日目は文字数制限をしました

 

6文字以内

 

そして目標は3つまで

 

全員の目標がシンプルになりました

 

 

相手見る

動く

声出す

スピン

ぜったい取る

勝つ

 

非常に明確で具体的

脳と体にとって力強いキューワードになりました

 

 

2日目もレッスン中に

何人かに聞いたんです

 

じゃあね

パッと答えてきました

 

プレーにもいい影響が出ていました

 

 

目標設定

 

ちょっとしたことに気を付けるだけで

その効果がグンと上がります

 

我々大人の方が

複雑に長々と考えてしまうことが多いので

 

シンプルに短く

具体的な1フレーズを心掛けるようにしたいものです

 

 

それではまた

 

頑張ろう日本!