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プロセス

こんにちは

内藤です

 

昨日

アカデミークラスで

ちょっとしたマッチ練習をしたんです

 

2人チームのチーム戦

 

ダブルスもシングルスも

何試合かしてもらったんです

 

 

みんな頑張っていました

 

そんな中ね

 

よくやってるなー

ナイストライ、ナイスファイトだなー

と感心した選手がいるんです

 

翼っていう子なのですが

 

本当によくやっていました

 

 

チーム戦だから勝たないといけない

自分は絶対に勝つんだ

という中でね

 

しっかりトライしているんです

 

アカデミーの選手にはね

 

今は小手先の技術ではなく

きちんと基本通り打ちなさい

 

全日本ジュニアに出るために

自分の能力を上げるためのプレーをしなさい

 

そう強く言っているんです

 

 

でもね

やはり試合になると

なかなか出来ません

 

今、目の前の試合を勝つためには

そんなことはせずに

ループボールをコントロールよく打っていればいいわけですから

 

 

でも

翼は違った

 

しっかり打っていた

 

ループにすれば無難に返せるボール

足を滑らせてスライスを使えば簡単に返せるボールを

何とか打点に入って打とうとしていた

 

全試合通してです

 

 

結果は負けまくりです

 

初戦のダブルスは圧勝していましたが

 

その後は勝てず

 

まあ、そうでしょう

 

まだ継続して打つスキルはないですからね

 

だからこそ

しっかり打ってもらっているのですが・・

 

 

でも

大したものです

 

目の前の勝ちよりも

自分がすべきことを優先したわけです

 

外の世界を見据え

先のことを考えた

称賛に値するナイストライでした

 

 

レッスン後にね

 

ナイスゲームやったね

 

と翼に伝えたんです

 

するとね

 

翼は半泣きで

全然ダメでした

と言ってきたんです

 

 

まあ、それはそうかもしれません

 

やるべきことはした

でも結果がついてこなかった

 

結局自分は負けたんだ

と評価してしまうものです

 

 

私はすかさず注意しましたけどね

 

それだと上達しないよ

って

 

 

そもそもね

翼よりテニス経験もあって

テニスを知っている私がね

 

コーチという立場で

色々考慮したうえで

今日の試合は良かったね

 

と評したものを

 

翼の未熟なテニス観で

いやいや、今日の俺はダメだった

その評価を覆すのはおかしいですからね

 

 

翼にはそのことを注意して

 

勝ち負けという表面上の結果ではなく

自分が何をしたか

そこを冷静に評価するように言いました

 

そして

そのうえで

今日のお前は素晴らしかった

と改めて伝えました

 

 

昨日の結果にめげることなく

今日もまた

コート上でトライしてくれることと思います

 

 

コーチや親御さんが気を付けないといけないことです

 

やはり結果に引きずられてしまうものです

 

でもね

結果は選手自身が一番重く受け止めています

 

重くし過ぎるほどに

受け止めているんです

 

そんな素振りを見せない子もいます

 

強がってヘラヘラする子もいます

 

悔しくて泣く子もいます

 

いずれにしても

重く受け止めているんです

 

 

そんな時にね

 

結果だけにフォーカスした

「残念だったね」

みたいなことを言う必要はありません

 

選手や子供を指導する側の

コーチや親御さんが言う言葉ではないんです

 

そんなことは本人が一番分かっている

 

さらに傷に塩を塗るような残酷な言葉を浴びせても

何も生まれません

 

 

その子が

何をしたか

何を成そうとしたか

 

そこに着目して

次につながる言葉をかけるのが

我々がすべきことです

 

 

まあね

ついつい言っちゃいますけどね

 

何してるのあんた

やる気がないならやめな

ほんとメンタル弱いね

どうしてあそこで打たないかなー

 

その言葉と言い方で

選手が目を輝かせるのならいいですが

 

まあ、反発したり

へこんだりするでしょうね

 

そうならないように

気を付けたいものです

 

 

今日も翼はやってくれるでしょう

 

周りの奴らも負けてはいないでしょう

 

切磋琢磨するいいチームになりそうです

 

 

それではまた

 

頑張ろう日本!