r-7110のブログ

メルマガ『reborn』バックナンバー

忘れてはいけないこと

こんにちは

内藤です

 

昨日

ジュニアのお母さんと話をしていて

ハッとさせられることがあったんです

 

そのジュニアの子ね

6年生の女の子

 

なかなか上手な子なんです

 

楽しく一生懸命しているのですが

選手コースではないですからね

 

そこまで

試合に勝つ

ということには執着していないし

そんなつもりもなさそうなんです

 

 

ただね

周りの子は試合に出ている子もいるので

 

その子たちと試合をすると

やはり経験の差

試合慣れの差が出るんです

 

あとは

試合に出ているかどうかで

私たちコーチのアドバイスに対する理解度

頷き度とでも言いましょうか

これが変わってくる

 

結果的に上達度に差が出てくるのも事実です

 

その子は周りの見える賢明な子ですからね

 

試合に出ている子と自分を比較して

何か差を感じているのでしょう

 

そしてその感覚は合っているということです

 

 

これはいつも言います

 

もっと上手くなりたい

試合にも勝てるようになりたい

 

一番の近道は試合に出ること

外の大会に出場すること

 

これが一番の近道であり

唯一の道なのです

 

試合を避けていては

本当の意味でのその種目を理解することは出来ない

 

その種目の

テニスの本質を理解することがないのだから

要するに本物の実力など手にすることは出来ない

ということです

 

 

素晴らしいレッスンを10回受けるより

1大会出場すること

 

例え0-6で10分で負けたとしても

その方がレベルアップするということです

 

それほど

実践の場というものには

人を大きく成長させてくれるものがあるのです

 

 

だからね

私はそのお母さんに言ったんです

 

上手くなりたいなら

試合に出た方がいいですよ

って

 

 

すると

そのお母さんも頷きました

 

そうですよね

って

 

しかし

その後の言葉でハッとさせられたんです

 

 

でも、試合でこてんぱんにやられると

テニスが嫌いになるかもしれないから・・

せっかく好きで楽しそうにしているので

このままでもいいのかなーって思うんですよね

 

 

そう仰ったんです

 

ほんとそうです

 

上述したこと

テニスが上達する一番の近道

唯一の道

 

あれは間違いです

 

間違い

というか

それは単なる方法論に過ぎない

 

テニスが上達するための一番の条件

唯一の大前提

 

それこそが

テニスが好きということ

テニスを楽しむということ

 

それ以外に

あろうはずがない

 

分かり切ったことです

 

コーチをするうえで

というより

テニスをしてきた中で

ずっと一番目に置いてきたことです

 

にもかかわらず

忘れてしまっていました

 

評論家気取りの方法論に目が行ってしまい

現場で生きる者としての本質を

失っていました

 

 

そりゃそうです

 

上達するために出た試合で

テニスが嫌になったら元も子もありません

 

テニスの試合の場合はあり得ますからね

 

相手が強すぎて一方的になる

セルフジャッジで相手がずるいことばかりする

孤独に耐え切れない

緊張で何も上手くいかない

 

トラウマになるレベルの内容だと

さすがにテニスが嫌になるかもしれません

 

お母さんが心配されるのも当然です

 

 

テニスが嫌いにならないように

サポートしてあげるのが

我々周りの大人の一番の役割です

 

忘れないようにしなければなりませんね

 

 

試合という意味で言うとね

 

大会は色々なカテゴリーに分かれていてるので

上手く選択してエントリーすれば

問題はないと思います

 

そして

子供のタフネス

今回のその女の子もそうですが

子供の強さ

 

ここを信頼することも必要です

 

試合で負けたこと

上手くいかなかったことをも

自分の糧にしていく

 

そういう強さ

自分が取り組んでいることに対するそういう真っ直ぐで純粋な思い

 

それがあります

 

子供は前を向きます

 

やろうぜって声をかけてあげれば

必ず次の一歩を踏み出してくれます

 

その強さを信頼して

それを伝えたうえで

外の世界へ飛び出してもらうことが

やはり大切なんだと思います

 

 

今回のことで

一番大事なことを思い出させてくれました

 

忘れてはならないことです

 

テニスを楽しむこと

 

こんな当然のことでさえ

忘れてしまうんです

 

私もまだまだ未熟者です


しっかり肝に銘じて

日々励むようにします

 

 

咲のお母さん

そして咲・・(は別に関係ないか・・)

ありがとうございました

 

 

それではまた

 

頑張ろう日本!