こんにちは
内藤です
昨日
ジュニアのお母さんと話をしていて
ハッとさせられることがあったんです
そのジュニアの子ね
6年生の女の子
なかなか上手な子なんです
楽しく一生懸命しているのですが
選手コースではないですからね
そこまで
試合に勝つ
ということには執着していないし
そんなつもりもなさそうなんです
ただね
周りの子は試合に出ている子もいるので
その子たちと試合をすると
やはり経験の差
試合慣れの差が出るんです
あとは
試合に出ているかどうかで
私たちコーチのアドバイスに対する理解度
頷き度とでも言いましょうか
これが変わってくる
結果的に上達度に差が出てくるのも事実です
その子は周りの見える賢明な子ですからね
試合に出ている子と自分を比較して
何か差を感じているのでしょう
そしてその感覚は合っているということです
これはいつも言います
もっと上手くなりたい
試合にも勝てるようになりたい
一番の近道は試合に出ること
外の大会に出場すること
これが一番の近道であり
唯一の道なのです
試合を避けていては
本当の意味でのその種目を理解することは出来ない
その種目の
テニスの本質を理解することがないのだから
要するに本物の実力など手にすることは出来ない
ということです
素晴らしいレッスンを10回受けるより
1大会出場すること
例え0-6で10分で負けたとしても
その方がレベルアップするということです
それほど
実践の場というものには
人を大きく成長させてくれるものがあるのです
だからね
私はそのお母さんに言ったんです
上手くなりたいなら
試合に出た方がいいですよ
って
すると
そのお母さんも頷きました
そうですよね
って
しかし
その後の言葉でハッとさせられたんです
でも、試合でこてんぱんにやられると
テニスが嫌いになるかもしれないから・・
せっかく好きで楽しそうにしているので
このままでもいいのかなーって思うんですよね
そう仰ったんです
ほんとそうです
上述したこと
テニスが上達する一番の近道
唯一の道
あれは間違いです
間違い
というか
それは単なる方法論に過ぎない
テニスが上達するための一番の条件
唯一の大前提
それこそが
テニスが好きということ
テニスを楽しむということ
それ以外に
あろうはずがない
分かり切ったことです
コーチをするうえで
というより
テニスをしてきた中で
ずっと一番目に置いてきたことです
にもかかわらず
忘れてしまっていました
評論家気取りの方法論に目が行ってしまい
現場で生きる者としての本質を
失っていました
そりゃそうです
上達するために出た試合で
テニスが嫌になったら元も子もありません
テニスの試合の場合はあり得ますからね
相手が強すぎて一方的になる
セルフジャッジで相手がずるいことばかりする
孤独に耐え切れない
緊張で何も上手くいかない
トラウマになるレベルの内容だと
さすがにテニスが嫌になるかもしれません
お母さんが心配されるのも当然です
テニスが嫌いにならないように
サポートしてあげるのが
我々周りの大人の一番の役割です
忘れないようにしなければなりませんね
試合という意味で言うとね
大会は色々なカテゴリーに分かれていてるので
上手く選択してエントリーすれば
問題はないと思います
そして
子供のタフネス
今回のその女の子もそうですが
子供の強さ
ここを信頼することも必要です
試合で負けたこと
上手くいかなかったことをも
自分の糧にしていく
そういう強さ
自分が取り組んでいることに対するそういう真っ直ぐで純粋な思い
それがあります
子供は前を向きます
やろうぜって声をかけてあげれば
必ず次の一歩を踏み出してくれます
その強さを信頼して
それを伝えたうえで
外の世界へ飛び出してもらうことが
やはり大切なんだと思います
今回のことで
一番大事なことを思い出させてくれました
忘れてはならないことです
テニスを楽しむこと
こんな当然のことでさえ
忘れてしまうんです
私もまだまだ未熟者です
しっかり肝に銘じて
日々励むようにします
咲のお母さん
そして咲・・(は別に関係ないか・・)
ありがとうございました
それではまた
頑張ろう日本!