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分析の弊害

こんにちは

内藤です

 

昨日ね

ジュニアの子が試合の結果報告をしてきたんです

 

3試合して3連敗だったそうです

 

まあ、まだ出始めの子なので

結果うんぬんというよりは経験

 

負けることも多いでしょうが

とにかく試合に出ること

 

それが上達の近道です

 

事実、その子の昨日のレッスン

いつも以上に気持ちが入っていて

いい取り組み方をしていました

 

 

ジュニアの子が試合の結果報告をしてくるのですが

私は特に何も言うことはないです

 

興味を持って話を聞きますが

試合内容について細かく聞いたり

とやかく言うことはありません

 

言っても仕方ないですからね

 

特に負けたときは

 

 

昨日のその子にも試合内容などは聞いていません

 

かと言って

何も言わないわけではないですよ

 

せっかく試合に行ったのだから

きちんとまとめておくように言いました

 

自分の相手のことや

試合会場にいた上手な子のプレーについて

 

 

そうです

 

自分自身は負けてしまったわけですから

自分のプレーを総括しても意味はない

というよりむしろマイナス

 

だって負けてますから

 

頑張って全力でプレーはしたのでしょうが

やはりプレーの質としては良くなかったのでしょう

 

じゃあね

 

その子に

今日の負けた試合の内容どうだった?

 

なんて聞くとね

 

きちんと細かく説明しようとするわけです

 

自分の不甲斐ないプレーを・・

 

 

残酷過ぎやしませんか?

 

そして

意味ありますかね?

 

むしろマイナスでしょう

 

何度も自分の良くなかったプレーを思い出させることなど

 

 

だから聞かないし

記憶にも記録にも残させないようにするんです

 

たまにいるんです

 

負けた試合の反省点をね

こと細かくノートにまとめる子や

そうさせる親御さん

 

自らする子はまだしもね

そんなことをさせる親御さんてね

凄まじく残酷ですよね

 

ちょっとした虐待なんじゃなかろうか

と思うわけです

 

下手したらトラウマになってしまいますよ

 

思い出したくないこと

何なら自分の恥ずかしい過去を

自分の手で記録させるわけですから

 

 

こう言うとね

見当外れな反論をする方もいるんです

 

いや

同じ過ちを繰り返さないために

敗因を記録して分析することが必要だ

 

・・・

 

テニスしたことあります?

 

仕事したことあります?

 

って思うんです

 

 

同じミスを繰り返さない

 

一見、聞こえは良いですが

 

それってレベル上がってますかね?

 

同じミスを繰り返さないために

そのことだけを慎重にやろうとする

 

そのミス自体はもうしなくなっても

それがそのまま全体としてのレベルアップに繋がるか

というとそうでもない

 

これも、むしろレベルダウン

ということがよくあります

 

 

例えばリターンのネットミス

 

ネットミスだけはしないように

 

この前みたいにまた怒られる

またノートに書かされる

 

そう思って

恐れながら慎重にリターンをする

 

ネットミスだけはしないように

 

 

ポォーンってループで返すでしょうね

 

積極的に打っていくことなど絶対に出来ないでしょう

 

じゃあどうですか

 

ネットミスという同じミスは繰り返さなかった

 

レベルアップしたと言えますか?

 

そういうことです

 

 

仕事でもそうでしょう

 

ミスをしてね

散々しつこくダメ出しをされて

こと細かく始末書を書かされた

 

同じ仕事をする時に

同じミスだけはしない

それだけに集中して慎重にしか出来ないでしょう

 

積極的に

創造的に

新しいことにトライすることなど

出来るはずもありません

 

 

子供たちもそうです

 

仕事の場合はね

内容によっては

ミスが許されないものもありますが

 

テニスは非常にクリエイティブな営みです

 

創造的にトライすることでしか

レベルアップの道がないんです

 

にもかかわらず

 

その機会を

その動機を

その情熱や思いを

奪ってしまう

 

ミスを指摘するということによって・・

 

 

これもまた難しいことです

 

ミスの内容によっては

注意をしたり

やる気を促す言葉をかけたり

場合によっては

まとめて分析させることも必要かもしれません

 

しかし

基本的には

まずいいイメージを持たせること

 

次への情熱を燃やさせること

 

ジュニア選手に接するときは

このことを気を付けたいものですね

 

それではまた

 

頑張ろう日本!