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創作意欲

こんにちは

内藤です

 

昨日のジュニアレッスンでふと思ったこと

気付いたことがあったんです

 

あぁ、この子たちに足りないのは

芸術的センス

 

テニスという作品を作り上げる

という意識が不足しているんだな

 

 

昨日のジュニアレッスン

 

小学生の上手い子たちだったんです

 

打つのは本当に上手い

ラリーもリズムよく出来るんです

 

でもね

それなのにね

 

いざポイント練習になると

 

単調なプレーになるんです

 

バシッと決める時もありますが

すぐにオープンスペースを狙ってミス

 

ただ真ん中に打つだけになったりもします

 

試合慣れしていない

と言えばそれまでなのですが

 

何か引っかかっていたんです

 

 

そして

見ていて思ったんです

 

この子たちって

自分がいいプレーをすることしか考えていない

 

確かに、相手を見て

相手を倒すことは考えているが

その相手とテニスを作ろうとしていない

 

 

そう

 

そこが問題だったんです

 

テニスってね

例えばシングルスの場合

 

自分と相手

二人でテニスを作り上げる

 

二人でナイスゲームを

いいラリーを

エキサイティングでユーモラスなやり合いを

作り上げる

 

その意識が必要不可欠なんです

 

それが根底にあるんです

 

勝ちたい、よりも前にあるんです

 

二人でいい作品を作ろうぜ

っていう意識が

 

 

だから面白いんです

 

トッププロの試合って

 

見ていてね

本当にあるわけです

 

お互いがショートクロスを打ち合う

 

ストレートに流せば簡単に決まるのに

あえてしない

 

さらに角度を付け返す

これはどうよ

って

 

二人して遊んでいるんです

 

技術を魅せ合って

そのラリーの芸術性を高めているんです

 

 

ポイントを取ることよりもね

テニス人としての創作意欲

 

いい作品を作りたい

 

そのことの方が上にくるんです

 

 

そんな余裕なんてない

とか

そんなことより何が何でも勝ちにこだわるべきだ

とか

そういうことを言っていると

テニスプレイヤーとしての器が広がらない

 

結果として

試合に勝てる選手になれない

ということなんです

 

 

だから言ったんです

 

最終的にポイントを取りたい

勝ちたいと思うのは構わないけど

 

まずは作ろう

 

対戦相手と二人で

いいテニスを

 

いい作品を作ったうえで

どちらがポイントを奪うかを競えばいい

 

 

当然ね

いい作品というものには色々あります

 

ラリーがいい感じになるものもあれば

いきなりサービスエース、リターンエースを奪うのもあり得ます

 

その時もね

 

今、ここで

この局面でエースを取る

ということが

 

試合全体という作品

その作品をより良くする、意味のあるものであれば

大いに結構なんです

 

 

でもね

ほとんどの人が

そんなことは関係なく

ただ何となく

バシーっとエースを狙いに行く

 

何の意図も意味もなく

試合という作品の芸術性を高めるということもなく・・

 

 

そこまで難しい話はしなかったのですが

子供たちのテニスが良くなっていました

 

リズムよく

そして意味を感じさせるラリーをしたうえで

どちらからともなく展開を仕掛ける

 

エースで終わっても

ミスで終わっても

ラリーとしては「いい作品」のものが多くなりました

 

要するに

いいテニスをすることになる

考えてテニスをすることになるので

非常にレベルも上がるわけです

 

 

ダブルスの場合は4人います

 

なかなか一筋縄ではいかないですが

まずはみんなで「ダブルスのラリー」という

いい作品を作る意識でプレーをしてみましょう

 

必ず

技術的にも

戦術的にも

そして

メンタル的にも

レベルアップすることと思います

 

 

それではまた

 

頑張ろう日本!