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不安定のすゝめ

こんにちは

内藤です

 

今期のレッスンテーマ

「真っ直ぐ」なんです

 

これは何度も書いていますが

球種としての「フラット」とは別です

 

真っ直ぐスイングする場合は

フラットではない時もあります

 

ボールを高低差なく真っ直ぐ飛ばす場合は

いわゆるフラット

 

真っ直ぐ

と言っても

それが左右の話なのか上下の話なのか

ボールに対してなのか相手に対してなのか

コートに対するストレートの話なのか

 

何に対する「真っ直ぐ」なのかによって

スイングの仕方や体の使い方が変わるわけです

 

そもそも「真っ直ぐ」に対する考え方

ここを改めてもらう必要があります

 

これはいつも言います

 

全ての事象は相対的なものです

 

「真っ直ぐ」もまた然り

 

「真っ直ぐ」という事象もまた

極めて相対的な価値基準なんです

 

対象物や状況によって

「真っ直ぐ」の概念は多様に変化するということです

 

※「真っ直ぐ」参照

 

 

先週テーマのボレーをしていて

皆さんね

とかくラケット面を真っ直ぐにしがちなんです

 

ボールの軌道に対して

何となくラケット面を真っ直ぐセットする

 

ラケットを動かそうとしない

 

真っ直ぐスイング

ボレーの場合はそこまで振らないので

真っ直ぐ動かす

という感じでよいのですが

動かそうとしない

 

ラケット面をセットして

そのままボールを捕らえているんです

 

アホです

 

あっ、いえ・・

アホは失礼ですね

 

頭が悪い

というか

物理なのか自然の摂理なのか

とにかく何も理解していない

と言えばよいのでしょうか・・

 

ラケット面をボールに対してセットしたがる人って

なぜそんなことをするかと言うと

 

「安定」させたいからなんです

 

ラケット面を動かさずに

安定したインパクト

安定したコントロールを実現しようとしている

 

それがアホなんです

 

あっ、いや・・・

 

頭が悪いんです

 

 

いや、だってね

相手から飛んでくるボールは毎回違う

スピード・回転量・弾道、毎回違うボールが来るんです

 

飛んでくるボールは「不安定」なんです

 

「不安定」な物に対して

「安定」を合わせるとどうなりますか?

 

「不安定」にしかなりません

 

壁打ちが分かりやすいでしょう

 

壁に色んなボールを打ってみてください

 

自分のところに安定的にボールが返ってきますか?

 

あちらこちらに散らばるでしょう

 

当たり前です

 

壁が「安定」しているからです

壁は何もしません

 

だから不安定な物が当たっても

不安定に返すことになるだけです

 

飛んできたボール次第

の返球になるわけです

 

それをしている人が多くいるんです

 

面を動かさずに安定させる

あろうことか壁のようにブロックする

 

だからコントロール不能になる

 

そしてさらに面を安定させようと頑張っている

 

滑稽でしかありません

 

不安定に飛んでくるボールを

安定して返すためには

不安定に対応するしかありません

 

要するに

動かす、ということです

 

不安定にやってくるボールを

安定的に真っ直ぐ返すための

動かし方を養う

 

その都度

面の開き具合

ラケットのスイング幅

スイングの向き

スイングスピード

これを瞬時にジャッジして実行しなければなりません

 

それが難しい

だから練習をするわけです

 

 

真っ直ぐ安定した返球をするために

その都度、スイングという不安定な動作を強いられる

ということです

 

冒頭に述べたことです

 

真っ直ぐは相対的な概念です

 

テニスのボレーの場合は顕著です

 

毎ボール、真っ直ぐが変化する

 

時として

歪んだスイングが

真っ直ぐを実現し得ることもある

ということです

 

 

何となく分かってもらえたでしょうか?

 

まあ、とにかくね

 

真っ直ぐ

と聞いて

思考停止することなく

臨機応変に対応しましょう

ってことですね

 

それではまた

 

頑張ろう日本!