こんにちは
内藤です
先週のレッスンテーマ
リターンでしたね
ダブルスのリターン
ポジションを上げて
踏み込んで打っていきましょう
というもの
ダブルスのリターンは
ポジションを上げることが重要です
サーブに角度が付きやすいので
前に入らなければそもそも届きません
サーブ＆ボレーをする相手もいるので
少しでも早くリターンをして
プレッシャーを与えないといけません
相手前衛のポーチの動きに対しても
ポジションを上げてリターンをすることで
プレッシャーを与えて動きを抑制出来ます
速いサーブに対しても
ポジションを上げてリターンをする必要があるので
なかなか難しいですね
パッと反応して
とにかくコンパクトに
足を踏み込みながら打っていく感じです
そう
このね
踏み込みながら打っていく足の使い方
ここについて
大きな間違いをしている人が多数いたんです
使い方というか
考え方
前に入ってするリターンってね
１．２．３のリズムになりやすいんです
１で前にスプリットステップ
２で右足をセット（右利きのフォアの場合）
３で左足を踏み込みながらヒット
もう一度言います
こうなりやすいんです
意識的にするというか
結果的になるんです
まあ、意図的にするとしてもね
このリズム
このステップは
手段に過ぎないんです
目的は
ポジションを上げてリターンをすること
その手段として
１．２．３のリズムがある
にもかかわらず
いつしかすり替わっているんです
手段が目的になっているんです
皆さんね
１．２．３のリズムで
リターンをしようとしている
それが目的になっている
本来の目的
ポジションを上げてプレッシャーをかける
ということが頭から飛んでいるんです
だからね
何のプレッシャーも迫力もない
ただ単にリズムよくしているリターン
しかも
ちょっと遅いサーブを打ってタイミングをずらすと
バランスを崩しているんです
アホみたいに右足に溜めて待ったりしているんです
そんな暇があれば
タタッと前に来て打ち込めばいいのに
わざわざしっかりボールを待って
１．２．３のリズムで打っているんです
アホです
手段が目的化した典型的な例です
物事の本質が見えない典型的な発想です
気を付けたいものです
テニスのリターンなんて
まあ、そこまで大ごとではないですが
これが生き方
人生の話になってくると大変です
より良く生きたい
幸せに過ごしたい
そのためには健康であるべき
知識・教養を身に付けるべき
健康と勉強は手段に過ぎません
でもこれが目的になっている人がいたりします
過度に健康食品を摂取したり
健康がゴールになっているので
その健康な体を世のため人のために使わなかったり
偏差値の高い学校にいくことが目的になったり
自分の知識を惜しみなく人に与えることが出来なかったり
手段のその先にある目的
ここを常に見据えなければいけませんね
接客業でも有名な話があるんです
ホームセンターにドリルを買いに来たお客様がいました
「直径６ミリのドリルはありますか？」
「申し訳ございません。ただ今品切れでございまして・・」
そのお客様はやむなく店を後にしました
この話から
お客様の本当のニーズは何だったのか
少し考えてみてください
ここにマーケティングの本質があるんです
アメリカの学者レビットは言いました
ドリルを買いに来た人が欲しいのは
ドリルではなく「穴」である
そうですよね
そのお客様は何かに「穴」を開けたかったんです
目的は「穴」を開けること
その手段としてドリルがあるに過ぎない
お客様の欲求は「ドリルを買うこと」ではなく
「穴を開けること」である
その本質を
接客の担当者が理解していれば
なぜその穴が必要か
他に代替出来る物がないか
等々聞き出すことで
本当のお客様のニーズを把握して
課題解決を図ることが出来たかもしれません
マーケティングにはその視点が不可欠ということです
まあ、何度も言いますが
マーケティングに限った話ではありません
テニスでも何でも
物事の本質を見極めて
適切な考え、行動が出来るように
目的と手段
ここをはき違えないようにしたいものです
それではまた
頑張ろう日本！
