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犬の咆哮

こんにちは

内藤です

 

日曜日

ジュニアの月例大会

 

今回もみんな頑張っていました

 

12月に年間のマスターズ大会をするので

そこに向けたポイントレースも佳境

 

1試合1試合でランキングが変動します

 

それもあってか

熱い試合が多かったです

 

内容もなかなかのものだったのですが

 

男の子がアツくファイトしているんです

 

吠えるんです

 

エースを取っては雄叫びを上げ

ミスしてはわめき声を上げ

緊張を紛らわすために大声でしゃべる

 

 

まあ、うるさいったらありゃしない

 

無駄に騒いどるわけです

 

ちょっと釘を刺そうとも思ったのですが

相手に対して言っているわけでもないので

まあ、終了まで大目に見ていたんです

 

というか

周りの大人が言うことでもないですからね

 

試合で起こる全てのことは

まずは選手自身

選手同士でやればいいだけです

 

そのうえで

揉めたりして

どうしようもなくなれば

レフェリーの私が間に入るということです

 

 

まあ、まだテニスの未熟なジュニアですから

声の出し方

というか吠え方

とでも言いましょうか

 

そこのマナーの心得はないんです

 

ただ単に奇声を上げている感じになるので

マナー違反とも取られかねない

 

ただね

他のマナーの部分

 

ここをしっかりしていれば問題はないです

 

ボールの渡し方

コールの仕方

挨拶の仕方

ポイント間の所作

 

ここをしっかりしていれば

どんなに大声で叫ぼうが

そこまでマナーが悪く映りません

 

 

逆にちょっと態度が悪い

ふてくされたりしていると

少し吠えただけで

あいつはけしからん

となるわけです

 

 

終了後にね

そんなことを注意したんです

 

ただね

 

声を出すこと

 

無駄に吠えること

 

これは素晴らしい

 

素晴らしいというか

必要なことだと話をしました

 

 

なぜ

男の子たちが吠えていたか

 

弱い犬ほどよく吠える

 

ということ

 

こう言うと悪く聞こえますよね

 

強い者は吠えたりしませんから

 

フェデラーもナダルも

無駄に吠えたりしません

 

かっこいいです

 

そうあるべき

そうありたいと思うべきです

 

 

しかし

現実問題

今の自分はそこまで強くはない

 

弱いんです

 

1回のミスでビビってしまう

あと1点というところで振り切れない

サーブが入る気がしない

もう負けてもいいやと思ってしまう

 

本当に弱い

 

テニスも下手なうえに

気持ちまで弱い

 

どうすればいい?

 

 

吠えればいい!

 

吠えるしかない!

 

弱い犬ほどよく吠える?

 

あー、結構!

俺は弱い犬だ!

 

だから吠えてやるよ!

何もしないよりはマシだろうが!

 

ってことです

 

 

弱い犬ほどよく吠える

 

吠えることで

何とか保っているんです

 

自分を大きく強く見せて

虚勢を張って

何とか歯を食いしばっているんです

 

吠えなくなったら終わりです

 

 

強い者のように

黙ってかっこよくプレーしたいけど

今はまだ無理

 

自分は弱っちい

 

でも

ただじゃ負けないぞ!

意地でも何とかしてやるぞ!

 

そんな自分を鼓舞する魂の叫び

 

それが

弱者の叫びなんです

 

 

たしかにかっこ悪いかもしれない

 

醜くて

バカにされるかもしれない

 

でも

黙って負けていくより

よっぽどいいでしょう

 

むしろかっこいい

 

弱い犬が自分を強く見せようと

なりふり構わず吠えている姿

 

本当の戦いの場に身を置いたことのある者なら

その矜持にある種の美学を感じるでしょう

 

 

そんな話をしたんです

 

まだまだ我々は弱い

 

だったら吠えようぜ

 

往生際悪く食らいつこうぜ

 

その先に

もっと進化した自分がいるかもしれない

って

 

 

初めに言ったように

程度問題はありますけどね

 

マナー違反にはならないように

気を付けたいものです

 

 

よぉぉぉーーーーっし!!

 

今日も叫んでいくぞー!!

 

 

ではまた

 

頑張ろう日本!