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コーチング

こんにちは

内藤です

 

日曜日にね

アカデミーとジュニアSの合同レッスン

ジュニアの選手コース(アカデミー)と

ジュニアの育成クラス(ジュニアS)の合同レッスンをしたんです

 

ちょうど人数が同じだったので

アカデミーの子に一人ずつジュニアSの子を付けて

教えてあげよう、っていうレッスンをしたんです

 

アカデミーがコーチで

ジュニアSが生徒です

 

フォアとバック

それぞれのスイングを教えなさい

 

とりあえず今回は

「自分と同じフォーム」にする

自分のフォームを伝授しましょう

ということでやったんです

 

アカデミーといえどまだまだ未熟

教えるとなったら何かしらの指針が必要

そこで、今回は自分の技を伝授するという

簡単なお題にしたんです

 

このレッスン

 

狙いは二つ

 

ジュニアSの子にとっては、そのままです

教えてもらって上手くなろうってこと

 

子供はね

大人に教わるより

ましてコーチなどに教わるより

 

自分と年の近い

プレイヤーという自分と同じカテゴリーにいる先輩から教わる方が

遥かに言うことを聞きます

 

そちらの方がリアリティがありますからね

私から教わるよりも臨場感があるのでしょう

 

 

そしてもう一つ

 

アカデミーにとっては

「教える」ことで理解を深くする

 

教えようと思ったら

自分がきちんと理解していないと

伝えることなど出来ません

 

自分はなぜこういうテイクバックなんだ

どうしてグリップをこんなに厚く握っているんだ

フィニッシュでこの形になるのは何を意識しているからなのか

 

そういうことを整理しないと

到底上手く伝えられない

 

形だけやって見せて

「僕と同じ形にして」

と言っても

ジュニアSの子はその通りになりません

 

現にね

ほとんどのペアが同じフォームになっていませんでした

 

アカデミーの子は痛感したでしょう

自分のテニスに対する理解の低さ

その未熟さを

 

大事なのはフォームではなく考え方だと

 

フォームは「結果そうなるもの」にしか過ぎず

大事なのは「何を意識しているか」だということを

 

左手を添えない子に

「こうだよ」って添えて見せるのではなく

 

「ミスしたら負けるよ!ラケットを丁寧に扱おう」

「でも強いボールは打ちたいから、体をギューって捻ろう」

 

そういう考え方から示せば

左手を添えるようになります

 

アカデミーの子には

人に教えることで

テニスに対する理解を深めて欲しかったんです

 

 

ただね

今回の取り組み

最初にも最後にも強く言ったことがあります

 

今回は簡単にするために

自分と同じ打ち方を教えてもらうけど

 

本当はそんなことはしない

 

自分の打ち方

自分の感覚を教えるのは

コーチとしては最低レベル

最悪のコーチである、と

 

そうなんです

これは皆さんも

特にテニス経験のある親御様は

気を付けてください

 

つい子供にね

自分の打ち方

自分の感覚

自分の考え

自分のしてきた戦術

を教えてしまう方が多いと思うのです

 

もう一度言いますが

コーチとしてはNGです

 

教えている子は自分ではありません

全員同じ子でもありません

同じ子だったとしても

小2の時と小5の時では違う感覚になっています

 

自分がフィットする打ち方

フィットする考え方

フィットする感覚が

そのまま教え子にフィットするとは限らない

むしろレアケースです

 

その子がその時どう考えるか

どういう感覚の持ち主か

身体的にどういう特徴があるか

それらを総合的に判断したうえで

的確なアドバイスをしなければなりません

 

これをするのが我々プロのコーチです

我々にしか成し得ない技術です

 

ただ、だからと言って何もアドバイスするな

ということでもありません

 

頭ごなしに指示をするのではなく

自分はこういう打ち方がいいと思うけどどう?

私はあの場合はクロスに打つタイプだけどどうかな?

っていう風にね

 

あくまで「自分だったらこうする」という立場を明確にして

子供に「提案」するという形の方が良いでしょうね

 

結果的にその方が

子供も自主的に言うことを聞くでしょうから・・

 

 

人に教える

 

なかなか難しいことです

 

我々教える側の人間は

常に肝に銘じて

高い意識を持って取り組まなければなりません

 

逆に言うとね

人に教えることで意識が高くなる

ということもあります

 

皆さんも

本当の意味で

誰かに何かを教える

ということに取り組んでみてください

 

それではまた

 

頑張ろう日本!