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足りないもの

こんにちは

内藤です

 

日曜日

ジュニア2の月例大会を開催したんです

 

今年度はね

実力が抜けている子がいなくて強さが拮抗

皆それぞれ上手なのですが

本当にね

誰が勝ってもおかしくないという状況なんです

 

事実

今回優勝者と前回優勝者は違う選手

前回優勝者が4位に終わるという展開

 

どの試合も見ていて面白いんです

実力が拮抗していますから

 

それなりにテニスも上手ですからね

ダブルフォルトが少し多いものの

ラリーになると結構いい打ち合いをします

 

そう

だから面白いんです

面白いはずなんです

見ている時は面白いな、と思って見ていたんです

 

でもね

見終わって、ふと考えると何だか物足りない

何かが足りないというか何というか・・

 

そんなことを思いながらね

出場していた6年生の男の子に話しかけたんです

 

どうやった?

今日はみんなどんな感じ?

って

 

じゃあね

その男の子がですよ

何とまあ、センスのある返しをしてきたんです

俯瞰で見ながらも核心を突く言葉を言い放ったんです

 

そっすねー

何か派手さが足りないっすねー

 

いやー、ほんとそう!

素晴らしい!

私が感じていた物足りなさをスパッと言い切ったんです

 

しかもその子は自分も出場して試合をしているんです

普通の子であればね

その日の自分の出来を言いたくなるものです

周りの子もパッと見はいい試合をしているので

みんな上手いっすね、とか言いたくなるもんです

 

そこをね

自分の今日の出来を言うこともなく

それぞれのプレーの細部に目を向けることもなく

雰囲気

空気感

光度

そんな全体的な抽象的な視点でね

自分たちのテニスを評したんです

 

木を見て森を見ず

とはよく言ったものですが

その子は違った

しっかりと森を見ていた

自分がその森のど真ん中にいるにもかかわらず

森を俯瞰して

その森の問題点を的確に指摘をしたのです

 

そう、その子たちの問題点

それは派手さが足りない

パッとしない

 

真面目にするあまり

勝ちにこだわるあまり

「色」がないんです

 

全員が同じ色

そして淡い色

 

これだ!という原色の派手な感じ

そんなプレースタイルを持っていない

持とうとすらしていない

それが大きな問題なんです

 

これを聞いてね

?ってなっている人はね

スポーツの何たるかを理解していない人です

 

じゃあ、その理解していない人に上手く伝えてよ

と言われてもね

伝えようがない感覚

色んなスポーツを見たり

本やマンガを読んだりしてね

身に付いていく感覚

 

その6年生の男の子はすでに持ち合わせていたんです

 

ただね

問題を認識してもそれを成していくのは難しいです

 

自分のプレーに色を付けていく

しっかりとした基本、土台のその上に

自分なりのはっきりとした色のプレースタイルを築いていく

 

築いていく過程で失敗もあるでしょう

遠回りをすることもあるでしょう

そんなことをしているうちに

周りの子に差を付けられるかもしれません

 

じゃあね

そんな色を付けることなどはせずにね

今のまま、少しずつレベルアップを

そう考えてしまうでしょう

 

でもそれだとつまらない

本当の、本物の強い選手にはなれないんです

 

リスクを取ってでも

色を付けていく

「努力」から「変化」に舵を切るべき時があるのです

 

さあ、どうなるでしょうね

今年度のジュニア2の子たち

このまま右に倣えで、みんなが同じ淡い色で過ごすのか

誰かがそこを飛び出して原色のインクに手を付けるのか

なかなか見ものですね

 

私自身も

そして皆さんも

何か停滞を感じたときはね

思い切って手にしたことのないド派手な原色を

自分の行動にプラスすべきなのかもしれません

 

ではまた

 

頑張ろう日本!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!