こんにちは
内藤です
今期からね
女子ダブルスの朝練を実施しているんです
毎回２ペア
ペアで申し込んでもらってペア練習をしています
前に書いたことがありますが
基本的にダブルスは普通の足し算
１＋１が５や６になんてなりません
それぞれがそれぞれのスキルを上げればいいだけです
ただね
ダブルスをするうえで
ペアの特性を把握しておくことは必要です
ペアがボールを打つ時
この状況であの相手に対してどんなプレーを選択するか
アプローチなのかロブなのか
それによって自分の動きも変わってくるので
ある程度の予測が必要になります
自分が打つ時もそう
ここで足元に打てば詰めてくれるのか
深く打てばロブケアをしてくれるのか
それによって自分のプレーの選択が変わってきます
ペアの行動を把握・理解したうえで
チームとして自分がどういうプレーをすればよいのか
相手との兼ね合いも考えながら試合をすることが重要になります
そのようにね
お互いがお互いを理解しようとする
ダブルスをプレーしながら
お互いに気を配る練習をすることが必要です
自分の打ち方や
決まり切ったポジションのことばかり考えていてはいけません
ボールがあそこに行ったからここに行く
なんて機械的な動きに意味はありません
ボールがあそこに行った
なぜペアはあそこに打ったんだ？
ペアは詰めようとしているのか？
自分がロブケアをするのか、もしくは自分が詰めるべきか
自分が詰めた場合にペアはロブケアをするタイプか？
そんなことをね
一瞬で判断しないといけないんです
最初は判断が間に合わなくても
同じペアと練習を多くしていると
肌感覚的に掴めるようになってきます
ペアの考えや思いが分かるようになり
そしてまた
自分の考えや思いもペアに伝わるようになります
そこに言葉など介在しなくても、です
プレー中の一瞬でさえ
何も言わずとも伝わるようになるのです
そしてまた
伝わらなければ、いいダブルスのプレーなど出来ないのです
以心伝心
これもまた禅の言葉ですが
ダブルスのプレーでは必須でしょう
先ほど書きましたが
言葉など必要ないし
プレー中に言葉など交わす時間はありません
まさに感覚
肌感覚的に、雰囲気で察し合わないといけません
我々人間にもそのような感覚は備わっているはずです
動物は凄いですよね
魚の群れ
どの魚が何か合図をすることなく
何百匹・何千匹の群れが
ヴァーっと一斉に向きを変えます
鳥の群れもそう
一糸乱れぬ陣形で空を舞い
サァーっと全部の鳥が向きを変えます
そこに高度な言葉や合図は存在しません
まさに以心伝心でしょう
過酷な自然環境の中で
群れを形成しなければ生きていけない動物が
それぞれの判断で
パッと周りと動きを合わせて動くわけです
私たちにも出来るはずです
ダブルスなんてたかだか２人です
互いが互いを理解して察し合えば
自ずと連動性のある
互いの長所を引き出しあうようなダブルスのチームになれるのでしょう
そんな話をしながら
プレー中やポイント間の動きについてまで
その心理状態も含めて
細かくレクチャーしているのですが
ほんの１ヶ月で目に見えてプレーの質が上がってきました
人を見る
この本当の意味を少しずつではあるけど
理解して
プレーに落とし込んでいけるようになってきました
以心伝心
誰とでも心を通わすのは一筋縄ではいきません
しかし諦めることなく
相手へ不満を募らせることもなく
自分が相手の気持ちを察する
その努力をする
何度でも何度でも
そうしているうちに必ず以心伝心の時は訪れるのだと思います
皆さんもまずはレッスンで
コーチが何を言わんとしているのか
コーチが何を求めているのか
そこを洞察する目を持ってみるようにしましょう
ではまた
へばね～
