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メルマガ『reborn』バックナンバー

生きる

おはようございます
内藤です

第193回のテーマは
「生きる」

千葉県の台風被害
未だに停電が続いているとのことですね

大変でしょうね

一刻も早い復旧が待たれます

復旧作業にあたっておられる方
本当に大変だと思います

事故のないように
気を付けて作業を進めて頂ければと思います


こういう災害があると
考えさせられます

地震や台風

やはり自然の力
その猛威は人力の及ばないところ

人の文明など
自然の力によって一瞬で消え去るのだと

そう思い知らされる
と同時に
感謝の念も湧いてきます

電気・水・ガス
ライフラインと呼ばれる人の生活を支えているもの

これが何と当たり前のように
供給されているのだと

よく考えたらすごいことですもんね

暑ければ冷房を付け
冷蔵庫で食べ物を保存して
パソコンやスマホで情報を得る
蛇口を捻れば水が出て
つまみを回せば火が付くんです

普段は当たり前
何の気なしに過ごしていますが
これって奇跡的なことですもんね


そう
こういう災害の時に
日常
普段の当たり前のことが
実は奇跡
圧倒的に奇跡
ということを思い知らされる

東日本大震災

半年ほど経った時
ドキュメンタリー番組をしていたんです

宮城県のある町
津波で全てが失われた町

そこの出身で
震災の時は東京で暮らしていた一人の年配の女性

地元にいた親族はほとんどが犠牲になり
知人には安否不明の方も多くいました

少しだけ落ち着きを取り戻した町に
その女性が訪れます

降り立った場所に
もはや元の影も形もありません

女性は絶句
番組スタッフの問いかけに応じることも出来ず
ただただ茫然とします

その後、町を歩きながら
一軒の飲食店に辿り着きます

復興もままならない状態の中
飲食店が一軒、再開しているのです

その飲食店のオーナー
地元の寺の住職の方

復興のためにと
仮設の小屋で再開していたのです

地元の住職なので顔が広いのでしょう

その女性も住職を見つけるなり声をかけます

住職も驚いて応じます

そして女性はすぐに話を始めます

安否の不明な親族や知人のことを聞き始めたのです

そうですね
お寺の住職なので
半年もしたときには
地元で犠牲になった方の供養が始まっていました

住職に聞けば安否が分かるのです


「とし子さんは?」

女性の問いかけに
住職は何も言わず首を横に振ります

「義光さんは?」

また首を振ります

「信郎さんは?」
「陽子さんは?」
「しゅんじ君は?」

食い下がるように何人も名前を出しても
住職は首を横に振るのみ

10人ほど聞いた後でしょうか
ようやくです

「みちえちゃんは?」

「生きとる」

そう住職が答えた瞬間

その女性は号泣

涙を流しながら住職と抱き合っていました


おかしなことです

普段私たちは
誰かが亡くなった時に
涙を流します

その女性は違いました
震災のその場では違いました

「死」が当たり前

「生」が奇跡

なのです


生きていることは奇跡

その奇跡に涙が溢れたのです


生きていることが当たり前

電気が使えているのは当たり前

水が出てくるのは当たり前

そんなことはないのです

全て奇跡

涙して感謝するくらいの奇跡的なことなのです

私たちは日常を生きる中で
その奇跡を薄めてしまい
あろうことか
当たり前とまで思ってしまうのです

私が生きていること
今、こうやってキーボードを打っていること
皆さんが今、このメールを読んでいること

それは奇跡です

この奇跡を薄めてしまうのか
しっかりと捉えて今を生きるのか

その意識だけで生き方が
人生が変わってくるのかもしれないですね


今日は電気をOFF
1時間、いや10分だけでも電気を使わずに暮らしてみましょう
想像するだけでもいいです
当たり前になっているものが無くなった時
初めてそれが実は奇跡だったと気付く
当たり前に存在する時からしっかり感謝するようにしましょう!