おはようございます
内藤です
第１６７回のテーマは
「ゴヤのおばあちゃん」
昨日ね
ジュニアの試合で
ジャッジでズルをした子を注意した話を書きましたが
いつも気を付けるんです
子供にどう注意するか
厳しく注意するときもあるし
優しく諭すときもあるし
どうすれば
その子がより良くなってくれるか
懺悔ではないですが
自分のした非を認め
心から変わってくれるか
我々大人の言い方次第
接し方次第の部分が大きいと思うんです
私がジュニアの子に注意するとき
よく思い出す人がいるんです
それが
ゴヤのおばあちゃん
ゴヤっていうのは
お店の名前です
近所にあった駄菓子屋さん
まだね
大阪の下町にはね
昔ながらの駄菓子屋さんが多くあったんです
私がよく通っていた駄菓子屋
ゴヤのおばあちゃん
私の人生を
人としての道を
正してくれた大恩人です
小学６年生のときです
今でも鮮明に覚えています
私と友達含め４人で
ゴヤに行ったんです
そこでね
根性試し的なノリでね
みんなで万引きを働いたんです
まあ、最悪ですね
やってはならない犯罪です
小６ですからね
善悪もはっきり分かっていました
誰が一番高い物を取れるか
そんな最低なことをしたんです
４人ともが何かしらのお菓子を万引きして
その場は盛り上がっていました
翌日ね
いつも通り一人でゴヤに行ったんです
バレてへんかなって
ちょっとドキドキしながら
じゃあね
ゴヤのおばあちゃんが
言ってきたんです
「うちですんのはええけど
よそでしたらあかんで」
って・・・
びくーってなりました
うわーバレてた
やばい
学校とか親にも言われる
どうしよう
って焦りながら
友達にも言って回ったんです
でもね
先生にも
親にも何にも言われなかったんです
言おうと思えば言えたはずです
近所でよく知っていましたから
私の母親のことも
私の小学校のことも
ゴヤのおばあちゃんは
それはせずに
私だけに
優しく諭してきたのです
憎たらしいガキが
万引きなどとふざけたことをしでかしたのに
それに気付いたのに
その場でも何も咎めず
よそではしたらあかんよ
って
もう何にも言えないです
何であんなことしたんやろ
って後悔しました
そして懺悔です
４人いたうちの２人は
ラッキーってなって何もしなかったんです
私と橋本君はまだ懺悔するだけ
多少はマシだったのかもしれません
あれが初めてです
自分がした悪事を
自分から先生に言いに行ったのは
めっちゃ怒られて
２人できちんと謝ってこい
って言われたんです
私と橋本君はね
どう謝っていいか分からず
どうしようかってなって
何を思ったか
２人の全財産
まあ、３千円くらいだったと思いますが
それを握りしめて
ゴヤに行ったんです
これでいっぱいお菓子を買おう
そうすればゴヤのおばあちゃんも喜ぶだろうし
許してくれるかもしれない
ゴヤの売上に貢献することで
許しを得ようと思ったのでしょうか
今思うと何を考えてたんかな
って感じですね
素直に謝れよっていう・・
でね
ゴヤに行って
アホみたいにお菓子を買ったんです
おばあちゃんが
「こんなに買ってどないするん？」
って聞いてきたので
「みんなでパーティや」
って言ったらね
「ほんならこれも持っていきー」
って言ってさらにお菓子をくれたんです
スーパー行ったら
もっといいお菓子があるのにおおきにやでー
って・・
もう二度としません
って本気で思いますよね
ゴヤのおばあちゃんがね
戦術的にそんなことをしていたはずはありません
ゴヤのおばあちゃんの
本物の優しさが私の心を動かしてくれたのです
くそガキの私を
少し真っ当な側にしてくれたんです
私にはそんなことは出来ません
する自信がないです
でもゴヤのおばあちゃんを思い出して
私は私のやり方で
子供たちにあるべき道を示していこうと思います
まあ、でも・・
子供が万引きなどしようものなら
キレてしまいそうですけどね・・
ゴヤのおばあちゃんって偉大やったんやなー
今日は
ゴヤのおばあちゃんを思い出して
大きな心で過ごすようにします
