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メルマガ『reborn』バックナンバー

奈良の鹿

おはようございます
内藤です

第190回のテーマは
「奈良の鹿」

昨日の指導力の話

分かってはいてもなかなか難しいですよね

特にジュニアなんかはね

ついイラッとしたり
誰かと比べてしまったり

あとは自分のやり方に合わない子を
抑えつけてしまったり

チームとして上昇気流に乗れないことも出てきます


私はね
こう見えてね

ジュニアの育成には定評があるんですよ

えっ、誰の評価かって?

まあ、それは今はどうでもいいですから・・・

他のコーチにも聞かれるんです

ジュニアってどうすればいいですかねって

私が心がけていることは一つだけです


機嫌よくテニスをさせること

それだけです

それだけで子供はグングン伸びます

いや、それでしか子供は伸びません

とにかく機嫌よく

楽しくトライさせてあげればいいだけです

まあ、たまには怒ったりもしますよ

昨日話した一貫性を示さなければいけない時もあります

マナー違反をしたり
あまりに緊張感がない時なんかはね

ただその時も
子供たちに敬意を持って
やる気を起こさせる言葉や表現にするように気を付けます


私が子供たちから
ある一定の敬意を持ってもらえるのは
そこが大きいのでしょう

私からまず子供たちに敬意を示しているんです

このメルマガでも何度も書いていますが
子供たちは本当に素晴らしいです

私は心から尊敬しています

だから向こうからも
この人ならと敬意を持ってもらえる
ということはあるのかもしれません


敬意を持つこと
機嫌よくさせること

そうするとね

子供たちはやる気になります

でも、それだけではダメです

やる気の次

ここがジュニア育成の
私の真骨頂です


やる気になった後に

「その気」にさせるのです

あれ、俺って上手いかも
私ってすごいセンスがあるかも
頑張ればみんなみたいに出来るかも
プロにだってなれるかも

そう思い込んだ時の
子供たちの成長といったら
とんでもない
我々大人の想像の遥か上をいきますからね


その気になってもらうには
言葉の力も必要です

それが「奈良の鹿」

「お前なら絶対出来るやろ」
「これはお前たちにしか出来ないと思うよ」


君になら
君にしか

この「ならのしか」という言葉

子供たちを強く承認する
このフレーズによって
子供たちはその気になる

目に強い光を宿して
グワァーっというものすごい熱量で取り組み始めます


注意する時にもよく使います

ただ単に注意すると
へこんでしまったり
自信をなくしたりしますからね

変なミスをした時も
「どうした?お前ならクロスにもっていけるやろ」

マナーが悪い時も
「何やその態度は!」
「負けてる時もマナーよくするのなんて、このチームのリーダーのお前にしか出来ないことちゃうんか!」

そう言うと子供はパッと目が生き返ります


でも気を付けて欲しいのは
こういうことはね

子供たちのことを尊敬しているか
普段から承認してあげているか

そういう土台があってこそ
子供たちが受け入れるものです

子供たちに敬意も持っていない
普段から否定するように怒っている

そんな人が「奈良の鹿」を使っても
子供たちには何も響きません

逆に調子いいこと言いやがって
と反発されることも出てくるでしょう


その気にさせる

能力を引き出すために重要なことです

子供に限らず
部下もそうだし
周りの色んな人

機嫌よくその気になってもらうために
チームのリーダーは普段の意識から気を付けて
かける言葉にも注意を払うようにしたいものです


今日は「奈良の鹿」
子供でも部下にでも
きちんと敬意を持って
君になら
君にしか
承認と信頼の言葉をかけてあげましょう
必ず応えてくれます
大きな可能性をあなたに示してくれることでしょう!