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道具

おはようございます
内藤です

第54回のテーマは
「道具」

ジュニアにも大人の方にも
いつも言うんです

道具を大切にしましょう

テニスが上手くなるコツは?
と聞かれたら即答します

道具を大切に扱いなさい と


コーチのようなきれいなフットワークになるにはどうすれば?

靴とコートを傷付けないように
優しく丁寧に動くことです

ガツガツしたり、不必要にズサーっと滑らせたりしない

しないはずです
靴とコートのことを考えれば


どうすれば柔らかいタッチで打てるか?

ストリングスとボールを痛めつけないように
大事に扱ってあげればいいだけです

バンっと弾いたり、ボールの表面をこすったりしない

しないはずです
ストリングスとボールのことを考えれば


フォームがよくなりたければ
ラケットを大事に扱えばいいのです

大事に扱えば乱れようがありません

体の前で、両手で、丁寧に
淀みなく動かすことになるはずです


昨日のレッスンでも話をしました

大人の方に

ジュニアより大人です
大人の方が、道具を大切に思っていません

子供は雑に扱うことも多いのですが
道具に愛着を持っている

ぬいぐるみに愛着を持つのと同じように
ラケットに「思い」を抱いているんです

これは僕の大事なラケットだ、という思いが強いんです

だからラケットを綺麗に
ラケットに負担がかからないように
自然に扱えるのです


大人はどうでしょう

表面上は綺麗に扱っていますが
心底大事にはしていない
「思い」がないんです

いつでも買い替えればいいと思うのでしょう

そんなことは思っていない
お金がもったいないじゃないのよ

というのは
お金を大事に思っているのであって
ラケット、道具自体への愛着はないということです


それは雑になるでしょう

テニスのプレーは全て道具を介しています

靴、コート、ウェア、ラケット、ボール、ストリングス、ネット
何の「思い」もなく、大事に丁寧に扱わない人が上達しないのなんて、当然のことです

道具を大事に扱ってください
道具に「思い」を抱いてください

何なら名前でも付けてあげてください


こんな実験もあるんです

自分の車に名前を付けたグループと
名前を付けなかったグループでは

名前を付けたグループの方が
圧倒的に事故が少ない
車の状態がきれい
という結果が出たそうです

それはそうなる気がしますよね


もう一つこんな話

道具を大切にすることで有名なイチロー

バットもグローブもかなり丁寧に扱う
そして入念に手入れをするそうです

そんなイチローも一度だけバットを投げつけたことがあるんです

日本でプレーしていたころ
近鉄戦で凡退して
バットを叩きつけたんです

折れたりはしなかったのですが
その後の対応がやはりイチロー

バットを製作してもらっていた職人
久保田氏に手紙を書いたそうです

バットをぞんざいに扱った謝罪の手紙をです

その手紙を受け取った久保田氏はこう語ったそうです

何人かの選手から、自分が手がけたバットについて、お礼を言われたことはありましたが
バットへの行為そのものを謝罪されたのは、あの一度だけですね
と・・・


一流の流儀でしょう

テニス選手も見習いたいものです


今日は道具に「ありがとう」
ラケットでもシューズでも
シャーペンでも包丁でも
出来れば名前を付けてあげて「いつもありがとう」って言ってあげましょう!
道具に対する「思い」が生まれれば、道具の扱い方が劇的に進化します!