こんにちは
内藤です
突然ですが皆さん
テレビについて説明してみてください
そうです、テレビです
四角くて電波を受信して
液晶の画面に・・液晶とは・・・
そしてリモコンで・・・
まあ、詳しく説明するのは難しいですね
専門的なこともありますが
それを知っていたところで
とにかく長くなりますね
では
テレビの使い方
これをアドバイスしてください
見過ぎに注意
近くで見ない
リモコンは所定の位置に
そんなところでしょうか・・・
リモコンは大事ですよね
ちょっと目を離すとすぐに行方をくらましますからね
いや、テニスの話なんです
先週
に限らずいつもですが
レッスンで説明をしていたんです
先週はバックハンドストローク
ダブルハンドの打ち方をレクチャー
基本的な正しいスイングの説明
スタンスを説明して
なぜそれが正しいのか
なぜ横を向くのがいけないのか
横向きのメリットデメリットとは
あれやこれやと説明したんです
このブログで書いているようなことです
色んな例え話も織り交ぜて
体の使い方の細部に至るまで
詳しく説明しました
皆さん納得してくれていました
そして
ラリー練習に入る前にアドバイスをしたんです
さっきまでの説明は一旦忘れてください
とにかく、こちらを向いてドーンって振ってください
そうアドバイスをしたんです
そうなんです
もうお気付きですね
説明とアドバイス
これは違う
全くの別物なんです
テレビでも何でもそうでしょう
例えば取扱説明書
ツラツラと長い文章で説明がされています
当然ね
知っておいた方がいいこともあるのでしょう
ただ
あれはテレビの使い方のアドバイスではない
リモコンが見当たらなくならないように
所定の位置に置きましょう
なんてことは書いていません
近くで見るな
とは書いているかもしれませんが
あれやこれやと説明がされているでしょう
端的に正しい行動を促すアドバイスではない
ということです
説明は説明に過ぎません
説明では行動変容は期待出来ません
テニスもそうなんです
なぜそうなのか
なぜそうなるのか
多角的な視点からそれを理解しておくことは必要です
それを理解するためのものが説明です
ただ
それを実行に移すプレイヤー
プレイヤーがいざ行動をする際に説明は必要ない
説明ではスムースな行動が成されないのです
それはそうです
理由は単純
長いからです
あーだこーだと長いから
スムースで連動した動きが出来るはずもありません
プレイヤーに必要なものは
アドバイスです
長々した説明ではなく
それを成すために必要となる具体的で短い言葉
それがアドバイスなんです
私たちコーチは
アドバイスのプロなんです
適切なアドバイスを導くために
そしてそれを受け入れてもらうために
説明から入ります
説明をして
納得してもらってから
アドバイスを提示する
だのにね
やはり大人の方々は
ラリーになっても説明を気にしている
プレイヤーになってまで
評論家のままでいるのです
足をこう
テイクバックはこう
インパクトの時にラケットヘッドが・・・
いや、もういいんです
その長々とした説明は・・
そんなこと考えてたら
リズムやスムースさが阻害されます
こっち向いてドーン
です
アドバイスをきちんと聞いて
実行してください
ここが子供との違いです
子供は評論家ぶりません
最終的なアドバイスを聞いて
素直にそれを実行します
プレイヤーにとっては
アドバイスが一番大事だからです
試しにね
私のレッスンを受けているジュニアに聞いてみてください
今日は内藤コーチから何を教わったって？
ちゃんとビューン
って言っていた
とか答えるでしょう
私があれやこれや説明していたとしてもです
私が最終的に力強く発するアドバイスにフォーカスするからです
それが正解なんです
そのアドバイスを実行することで
説明していたことが実現される
という順番なんです
じゃあ説明なんて必要ないじゃん
と思うかもしれませんが
それもまた誤りです
正しく理解しておくことは必要です
完全にマスターするには
本質を知っていなくては実現されません
理解したうえで
それを体現するために
端的なアドバイスに落とし込む
それがプレイヤーがすべきことです
そしてその助けをするのがコーチの役割です
説明だけなら雑誌とユーチューブで十分です
評論家はなんぼでもいますからね
何度も言っていますが
評論家はプレイヤーには勝てない
ということです
説明とアドバイス
この違いを意識して
コート上であーだこーだと評論家にならないように気を付けましょう
それではまた
頑張ろう日本！
