こんにちは
内藤です
今朝は今からイベントレッスン
恒例の女ダブのチーム練習です
今回の要項はこんな感じ
今回は「伊藤のこれから」
昨年、東京代表になるなど一気にレベルアップした伊藤さん!
そして今、伊藤さんの前に立ちはだかる壁・・・
本物たちに勝つために、手に入れるべきプレー、身に付けるべき戦術とは何か?
進化ではなく変化!努力ではなく挑戦!
伊藤さんのこれからを共有することで、本当のダブルスの一端を知りましょう!
というもの
今からレッスンです
何やろうかな・・・
ていうか・・
1時間では伝えきれないでしょうね・・
まあ、道を示すことでしょう
具体的なプレーや戦術にも触れますが
目指すべきスタイルを提示すること
ここが今回の本質ですね
今までしてきたプレーをブラッシュアップしても
もはや通用しないフェーズに来ているので
スタイルの変化が必要
というわけです
よく言う言い方をすれば
壁にぶつかっている
だからその壁を乗り越えなければならない
そのための覚悟
これを改めて伊藤さんに伝える
というのが今日のレッスン
今から私がすべき仕事なんです
これはよく言うイメージなのですが
壁にぶつかった時
その壁を乗り越えるためにすることは
「別のビルに上ること」なんです
伊藤さんは何度も壁を越えてきました
1年前にも越えたんです
結構な高さの壁を・・
その壁を越えるために20階のビルに上り切りました
見事に越えてみせたのです
そして今回・・・
さらに高い、とんでもない壁に遭遇・・・
どうやら30階のビルに上る必要がありそうなんです
その場合にね
今、上っている20階のビル
これは一旦下らないとダメなんです
20階からさらに10階は足せません
横にある別の30階建てのビルに上るんです
20階で連結されていないんです
だから大変なんです
一旦下りて
また1階からスタート
要するにね
一旦レベルが低下するということです
今までしてきたことを一旦捨てて
再度一からやり直しなんです
全く別のビルだからです
全く別の考え方
別の視点
別のスタイルだからです
これがスポーツでいうところのスランプです
更なる高みを目指す者にのみ訪れる試練なんです
しかもね
30階建ての道中
16階くらいで頓挫することもあります
その場合ね
元の20階よりレベルが低下したままです
うわー
こんな挑戦するんじゃなかった
なんて思うことにもなりかねません
しかし
アスリートとはその挑戦に身を投げるんです
一度1階に下りて、また30階を目指す
いや、じゃあ初めから50階建てを上ればいいやん
と思うかもしれませんが
そうはいかないんです
なぜか?
ここが今回の伊藤さんに伝えたいこと
ビルは基礎の上にしか建てられない
ということ
初めは基礎
その土台が貧弱なので
簡素な2階建てしか建てられない
そして
2階建てのビルを上り切る頃に
基礎が少し頑丈になるので
5階建てを建設出来る
そんなイメージ
ビルを上ることと並行して
基礎の強化
これをしておかなければならないんです
そう、基礎です
今の伊藤さんに足りない視点なんです
20階建てのビルに上って
いい景色や
更なる壁を目の当たりにしている時に
基礎の強化を疎かにしてしまっていた
だから
30階建てのビルが建築出来ずにいるんです
今まで以上に基礎を強化しないとダメなんです
それはそうです
何せ30階建ての巨大なビルが必要なのですから
構える
相手を見る
バランスを崩さない
声を出す
左手を添える
そして
最も大事な基礎
テニスを楽しむ
出来ないことを楽しむということ
この基礎が弱っているんです
それなのに
慌てて30階建てのビルを建設して
駆け足で上ろうとしている
急がば回れです
このままでは
14階くらいでビル自体が崩壊してしまうでしょう
今からのレッスン
この1時間でこの部分をきちんと指摘します
伊藤さんなら理解して
受け入れることが出来るでしょう
大丈夫です
あいつはバカです
大人じゃない
バカなアスリート
テニス好きのバカです
今はちょっと大人に成り下がっていますが
すぐに取り戻すでしょう
バカな自分を
30階建てにトライすることが許されるのは
なかなかいません
大いなる過酷なチャレンジです
楽しみしかありません
伊藤さんがどんな挑戦をするのか
成功するのか
失敗するのか
上り切るのか
途中で転げ落ちるのか
コーチとして楽しく見守ろうと思います
さてと・・・
行ってこようっと・・・
それではまた
頑張ろう日本!