こんにちは
内藤です
金曜日のレッスン
上級のクラスでね
ちょっと動きの悪い生徒さんがいたんです
いつもはめちゃめちゃ動きがいいんです
私と同じ歳なのですが
全くそんな感じはしないんです
２０代くらいのキレッキレの動きをするんです
前までは・・・
それなのにね
金曜日は何やら動きが・・
どんくさいというか
とろいというか
だからね
レッスン後に言ってあげたんです
今日はどんくさかったですね
って
４０代後半の動きでしたよ
らしくないじゃないですか
って
聞くとね
次の団体戦のために
ミスなく繋げる練習をしているとのこと
あー、そういうことか
と納得したんです
確かに以前よりしっかり繋いでいたんです
プレッシャーのかかる団体戦などではね
ベースになる非常に有効な戦術です
とにかくミスしない
消極的に聞こえますが
やはりね
我々のようなプロでも何でもないレベルの試合だとね
結局、最終的には粘った方が勝つ
なんてことがよくあるわけです
どんなボールも意地でも返す
打ち易いボールもそこまで無理はしない
一つの戦術として徹底することは良いことです
ただ・・
ちょっと落とし穴があるんです
絶対ミスしないぞ
何とか返すぞ
そう思ってプレーしていると
動きが悪くなるんです
しっかり丁寧に返す
そう考えている人が
リズムよく軽やかにスピーディーに動く
というのは難しいですからね
スピーディーに動くと
スイングも速くなってしまうものです
そうなるとミスが出やすくなるので
ミスなく繋げる
要するに「ゆっくり」スイングする人は
「ゆっくり」動くことになる
なんてことに陥るんです
この生徒さんがまさにそうでした
恐る恐る
とまではいかないですが
慎重に動いて
慎重にプレーしているんです
そうなるとね
せっかくミスなくしているのに
相手の当たり損ねの短いボールにやられてしまうんです
動きが悪くなっているので
ササッと追いつかなくなっているんです
なので練習すべきなんです
超軽やかに動いて丁寧に返す
凄まじいスピードで動いてゆっくり返球する
そんな相反する動作を両立させないといけないんです
笑いながら怒る
みたいなことです
演技力が必要だということなんです
そうなんです
演技です
役者になることで
この相反する動作が可能になるんです
我々コーチがそうです
皆さんとのラリーの時は打ち易いところに返球します
ゆっくり返球するんです
するとね
お客様にクレームを言われるんです
もっとちゃんとしろよ！
って
これはボールのことではありません
動きとか感じ、雰囲気のことです
やはりゆっくり返球していると動きが緩慢になっている
そこで動きを上げます
すると
今度はこんなクレームがくるんです
おいっ！
こんなボール打たれるとこっちの練習にならんだろ！
って
ガンガン動くと
ガンガン打っちゃうんです
これでもいけません
軽やかにリズミカルに動いて
かつボールは打ち易いようにまとめないといけない
演技するんです
ガンガンやっている演技です
しっかり構えて
リズムよく声を出して
一生懸命している「演技」をする
打ち易いところにボールをまとめねば
と思いながら・・
すると
いい感じになるんです
いい動きの中で
丁寧で粘りのあるプレーが出来るようになる
必要なのは演技力なんです
役者魂が必要なんです
そんなことをその生徒さんに話していたのですが
翌日、またレッスンに来たんです
すると・・何と・・・
すでに出来ていたんです
ガンガンやってる感を出しながら
ショットは丁寧に
ゆっくりミスなくしている
動きが２０代に戻っていたんです
さすがです
名女優です
素晴らしいですね
って言うとね
はい、女は誰もが女優ですから
などとほざいていましたよ
ということで
イベントでやります
来週金曜の朝イベント
「演技力」です
何ならテニスはしません
演技指導のみです
最終的に寸劇を披露してもらいます
女優魂を持って臨んでください
予約の受付は・・・
今からでーす！！
それではまた
頑張ろう日本！
