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受身

こんにちは

内藤です

 

昨日の続き

というわけではないですが・・

 

柔道ってほんと素晴らしいと思うんです

 

 

以前にも少し触れたのですが(「受信力」参照)

 

柔道って

受身から入りますよね

 

なかなかないと思うんです

 

柔道以外にパッと浮かびません

 

「受け」から入るもの

 

スポーツでも武道でも

 

 

やはり発信

自分がどういう型で

どんな技を繰り出すか

 

テニスだとストロークやボレー

空手だと突きや蹴り

 

ここにまず着眼しますよね

 

当然ね

発信における基本・基礎

 

その競技の基礎的なことを

徹底するところからではあるのですが

 

 

柔道に至っては

 

完全なる「受け」

 

勝ち方ではなく負け方

 

倒し方ではなく倒され方

 

ここから始めるわけです

 

しかもそれを徹底的にやる

 

完璧な負け方を鍛錬するんです

 

 

なかなかこれは凄いことです

 

生半可な発想ではありません

 

まずは

受身からしておかないと危険だから

 

確かにそういう一面があろうかと思いますが

 

それだけではない

 

 

相手への敬意

 

柔道家の矜持

 

それが燦然と存在している

 

 

柔道は一本を目指すべき

 

だとすれば

 

自分が一本を取ることと同時に

相手が一本を取ることも否定すべきではない

 

一本を取る柔道は

一本を取られる柔道を肯定すること

そこから始めなければならない

 

 

そういう覚悟なり美学があるのではないか

 

そういう確固たる相手への敬意こそが

柔道家の本質なのではないか

 

そう感じざるを得ません

 

 

技を磨く

という側面もあるでしょう

 

何度も何度も受身を取ることで

 

何度も技をかけられることで

 

その技の本質が見えてくる

 

かけられてた技を体感的に理解して

自分が使えるようになる

 

これはテニスでもそうです

 

ボレーが上手くなりたければ

ボレーの上手い人に

たくさんやられればいいんです

 

ボレーの打ち方を教わるより

ボレーを打つ練習をするより

 

早く

そして

完璧に習得出来ます

 

 

以前に書いた

受信力を上げることで

発信力が高まる

ということと同じです

 

 

対人競技とは

図らずもそういう面があるでしょう

 

やられることを嫌っていては

その競技の本質に迫ることは出来ない

 

自ら進んで「受け」にいくこと

受けの技術を上げることでしか

発信の技量は上がらないということです

 

 

柔道が素晴らしいのは

その点にあります

 

怪我が発生することなどから

今ではあまり授業でしていないみたいですが

 

日本の誇るべき教えなので

是非、教育に取り入れてもらいたいものです

 

 

テニスでも意識をして取り組んでください

 

あなたの得意なショットは何ですか?

 

そう聞かれた時にね

 

 

これといったショットはない

 

ただ

どんなショットが来ても受け切れる

 

それが私の得意技です

 

 

そう言えると

かっこいいじゃないですか

 

そして

そう言えた時に初めて

テニスの何たるかが分かることになる

 

そう覚えていてください

 

 

それではまた

 

頑張ろう日本!