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大坂なおみ進化論

おはようございます
内藤です

第70回のテーマは
「大坂なおみ進化論」

 

凄かった・・!
感動した・・!
もうダメかと思った・・!

 

本当に全豪の決勝はドラマチックで記憶に残る試合となりました

第2セットを落とした時はもうダメかと思いましたが
いい意味で予想を裏切ってくれました

しっかりと立て直して
まさに女王としての貫禄を見せつけました

大坂なおみの成長・進化を見ました

一応テニスコーチなので
大阪なおみの進化について書きますね


実は去年、全豪観戦に行ったときに
たまたま大坂なおみの試合を見たんです

2回戦だったと思うのですが
凄いショットを連発していました

凄いショット打つなー
パワー半端ねぇなー
というのが感想

セレナとかぶる感じを受けたのですが
全然粗削り
トッププロのレベルという意味では
テニスが上手くない
体も重い

到底セレナには及ばないという印象でした
(実際そのとき、一緒にいたスタッフにそう話をしました)

その後USオープンの準決勝
キーズ戦をテレビで見たときに
結構、体絞ってきたな
リズムとキレが全豪のときと違うな
と思っていました

で、今年の全豪
2回戦を見たのですが

やはり体
別物です
一年前とは明らかに違う

ただ単に大きかった体が
ギュッと締り
見るからにバネがありそう

体の変化によるプレーへの一番の影響は
一歩目とサーブ

ラリーの打点への入りが圧倒的に早い
去年はすぐに態勢が悪くなって
無理矢理パワーで押し込んでいたのが
今年はバランスよく打てている

リズムにキレが出て
一歩目が早く出ているのでしょう

打点に早く入ることでしっかり打てている
ナダルのような上に振り抜く回数が減っていました


ショットで言うとサーブ
体を絞ったことで連動性が上がり
キレが半端なくなっていました
体全体がバネのように力強くもなっていました

サーブの速度は変わっていなくても
初速と終速の差が去年より縮まっていると思います
(いわゆる伸びるボールですね)

サーブの後のバランスも向上して
サーブの後のショットでエースを取る回数が多くなっていました


技術的にも進化が見られました

去年よりもストロークのタッチが柔らかくなっていました

ほぼ全てのボールをバチンッと打っていたのが
きちんとボールをとらえて
押し込んでいくような打ち方も多く見られました


ライジングがの技術も向上していましたね

去年はライジングで打っているというより
来た球を一歩も退かずに打ち返している
という力技でしたが

今回は
相手のボールの力を利用して、ライジングでコントロールしているケースが多く見られました

まあ、それも体にキレが出たことで
打点に早く入って
キレのあるテイクバックが出来るようになったからでしょう


大きく変化・進化したと思います

体 そして技術が

相当なトレーニングと練習をしたのでしょう

体と技術は嘘を付きませんからね

そして
そんな体と技術の向上に裏付けされた
自信
それがメンタルの強化にも繋がったのでしょう

今回の決勝戦や優勝について
メンタルが強くなった
とか、素人が好きそうな、マスコミが喜びそうなことを言う人もいますが
それはあくまで結果

去年から今年にかけて
大坂なおみがメンタル強化にだけ励んでいたのであれば
このような素晴らしい結果にはなっていなかったでしょう

体と技術を徹底的に見直して
徹底的に取り組んだのでしょう

その結果として
私は私らしく戦う
テニスは一人では出来ない
さあ、前を向くのよ
そういう強靭なメンタルを手に入れたのでしょう

だからもっと言って欲しいんですけどね

メンタル強くなったー
とかじゃなくて

猛練習によく耐えた
ナンバー1になるに値する努力をしたんだ
ということを・・


以上が私なりの大坂なおみ進化論です

このままいけば何回も四大大会を獲るでしょうね

大坂なおみのポテンシャルをもっと見てみたいです
そのためには周りの選手にもっと強くなってもらわないとダメですね
ハレプやクビトバ
そして若手勢に大坂なおみの前に立ちはだかってくれることを願っています


今日は腕立て30回
(腹筋30回でもいいけどね)
それだけでも
おっし!私は頑張ったぞ!
って自信が付いてきます
心を強くするにはまず行動!
どんどん動くようにしましょう!