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守備

 

守るという行為には、かくて必ず危険がつきまとい

自己を守るのにすら自己放棄が必須になる

 

三島由紀夫

 

 

こんにちは

内藤です

 

今朝はイベントレッスン

今回の要項はこちら

 

今回は「守備」

今期のレッスンテーマです!

守備を正しく理解しているでしょうか?

何とか返す・・時間を稼ぐ・・それだけが守備ではありません!

守備の本質を学んで、勝てるダブルスにしましょう!

 

というもの

 

守備

なかなか難しい概念です

 

冒頭、三島由紀夫の鋭い指摘です

 

何かを守るためには常に攻撃(暴力)の用意が必要であり

守る対象と守る行為の間には

永遠のパラドックスが存在する

ということでしょう

 

国を守る

なんてのもそうでしょう

 

国を守るための自衛隊

敵の攻撃を迎撃するために

相当な攻撃力を保持していなければなりません

 

守るという行為は

攻撃に他ならない

ということです

 

相手と均等の、もしくはそれ以上の攻撃力の保持

これが守備の前提条件ともいえるわけです

 

核爆弾から自国を守るためには

核を持つしかない

そっちが撃って来たら

こっちも撃つからね

そういう緊張状態を保つことのみが自国の防衛になる

 

残念ながらというか何というか

そういうことでしょう

 

国の軍事的なことに目を向けると

ちょっと切ない気がしますが

それが本質

 

守備とは攻撃

攻撃力の提示

やったらやり返すぞ

そっちが痛い目見るからやめといた方がいいよ

 

その圧力によって相手にそもそも攻撃をさせない

 

これが最大の

その本質を突いた守備

ということになるわけです

 

 

テニスでもそうですよ

 

という話をしたんです

 

相手の攻撃を何とか受け切る

耐え凌ぐ

 

これは守備ではない

 

ただの延命です

 

命乞いです

 

その場は凌げたとしても

また攻撃の的にされます

 

相手の攻撃に対して

毅然と迎え撃たなければなりません

 

カウンターを浴びせるのです

 

その意思

その姿勢を示すだけでも構いません

 

テニスの場合は

結果的に未遂に終わっても問題ありません

 

お前ら攻撃してきやがったな

知らんぞお前ら

痛い目見るのはそっちやぞ

 

という気概を持って

踏み込んで対応するのです

 

そのポイントは落としても

守備には成功です

 

ポイントは落としても

自分たちのプレースタイルは守ることが出来る

 

次は自分たちの番だ

と前を向いて攻撃を仕掛けられる

 

これがね

相手の攻撃に対して凌いでいるだけだと

次からもまた攻められる

 

そのポイントを相手のミスで取ったとしても

自分たちのプレースタイルは守り切れないのです

 

 

スマッシュをロブで返球する

 

同じプレーでもね

 

何とか凌ぐんだ

というそれと

 

おら打って来いよ

全部跳ね返してやるよ

というそれでは

 

全く意味が違ってくる

 

前者は「逃げ」であり「守備」ではない

 

相手に何の脅威も与えられずに

攻撃対象になり続けてしまうだけなのです

 

 

スポーツでも自国防衛でも同じです

 

まずは守備を固めることです

 

攻撃をしまくっても

守備が疎かだと滅びてしまいます

 

そして

その守備を固めるということは

攻撃力を磨く

テニスにおいては

反撃の意思を示し続ける

ということなのです

 

まさに冒頭の三島の言葉

 

本質をえぐる視点ですね

 

あの人の小説・・

ちょっと読みづらいけど何度か読むとハッとさせられるからな・・

 

天才・・というよりはやはり奇才というべきなのでしょうか・・

 

暇な人は読んでみてください

 

 

今期のレッスンテーマの「守備」

 

そのショットにだけ着目せずに

その意図

その本質に目を向けて

本物の守備力を身に付けるようにしましょう

 

それではまた

 

頑張ろう日本!