r-7110のブログ

メルマガ『reborn』バックナンバー

寿命

おはようございます
内藤です

第198回のテーマは
「寿命」

昨日ね
お客様が話をしていたんです

消費期限の長いパンって危ないよね
って

保存料がたくさん使われているから気を付けないとね
って

まあ、そうですね

やはり体にとっては
自然のままの物の方がいいのでしょう

でも
ちょっと疑問に思ったんです

だってね
パンだって
そのままで放っておくと腐ってしまうので
腐らないように人工的な保存料を入れている

じゃあですよ
その保存料を食べて
体内に取り込んだ方が
人間の体だって腐らずに済みそうな気がしますよね

保存料を摂取した方がいいのでは・・

保存料を摂ることで
不老不死が実現するのでは

なーんてくだらないことを考えていたんです


でも、まあ
不老不死は無理でしょうね

無理というか別の視点

細胞の話
DNAレベルの問題ですからね

不老不死の生物って
実はけっこう存在するんです

身近なところだと
イチゴ

イチゴってね
茎を伸ばして増えていく限り寿命がないそうです

あとは
有名どころで言うと
大腸菌

環境さえあれば永遠に生きます


そもそも私たち人間はなぜ死ぬのか

細胞分裂の限界が
DNAによって決められている

DNAの両方の端にあるテロメア

このテロメアが細胞分裂のたびに短くなり
なくなったときが寿命になる

寿命がない大腸菌はね
DNAが輪になっていて端っこがないんです

だから生き続けられる

ということはですよ

人間のDNAもリング状にしてしまえばいいんです

遺伝子操作をすれば可能かもしれません

実際に
寿命のある酵母菌において
この実験は成功しています

不老不死の酵母菌が作れるのです

ただ・・

この操作をすると

何とね
卵子と精子によって増える有性生殖の機能を失ってしまうのです

ちなみにね
寿命のない生き物は
みんな卵子と精子によらずに
無性的に増えます

つまり
父と母との遺伝子を持った子供が生まれるためには

どうしても寿命
死が前提となるわけです

有性生殖には相手が必要です

無性生殖は相手を必要としない

どちらが生物として完全でしょうか?

断然、無性生殖です

自分一人で完結して
寿命もないわけですから

でも
あえて私たちは
不完全を選択したのです

なぜ?

出会いたかったからです

人間は
永遠の命より
出会いをとったのです

不完全な自分を許容し
自分に欠けているものを探すべく
旅に出て
困難と向き合い
学び
そして出会う

そのために私たちは命をかけるのでしょう

人間は完全ではない

そして永遠でもない

だから助け合える

だから分かち合える

そして
完璧じゃないからこそ
愛し合えるのでしょう


パンの保存料の話から
ふとそんなことを考えさせられました

そんなことで
ここまでごちゃごちゃと考えるなんて

このメルマガが毎日成り立っていたのが
分かる気がしますよね・・

まあ、ちょっと変わっているのでしょうね・・・


今日は保存料・着色料なし
人工的な物は出来るだけ口にしない
自然な物を食べて
きちんと寿命を短くしましょう
いい出会いがあるのは
寿命があるからだということを忘れないように!