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ミステリと言う勿れ

こんにちは

内藤です

 

前回のブログで

わざわざロブを隠そうとする必要なんてない

守備の場面ではなおさら

隠すことより、きちんと上げた方がいい

と書きましたが

 

生徒さんからこんな質問が・・

 

攻撃で使う時は

少しはバレないようにしてもいいですよね

って

 

そうですね

攻撃の時は意表を突くことも必要なので

コースやショットを隠す練習もしておいた方がいいと思います

 

本当はね

そんなことをせずとも戦える質の高さを備えたいものですが

現実的には難しいですからね

 

やたらと隠すスキルを求めすぎるのは

ショットの質の低下を招くのでよくないですが

少しは出来た方がいいでしょう

 

 

ただ・・・

ここでもちょっと浅はかだな

と思うことがありまして・・

 

 

皆さん

ミステリードラマや小説は見るでしょうか

 

例えばドラマでね

誰が犯人なのか推理したりしますよね

 

何人か対象者がいて

言動や動機を予想して推理を働かせる

 

役者さんも大変ですよね

 

犯人役の人は

悟られてはいけません

 

演技の上手さも必要だし

脚本自体が犯人だとバレない絶妙なストーリーが求められます

 

「犯人とバレてはいけない」

 

これが本筋なのですが

もう一つありますよね

 

犯人ではない役

その他もろもろの関係者たち

 

視聴者に真犯人がバレないように

少し自分が犯人だと匂わす演技が必要です

 

これも脚本次第のところも大きいですが

やはり演者の力量が求められるところでしょう

 

そう

つまりミステリーには

バレてはいけないことが2つあるんです

 

真犯人

犯人ではない

ということ

 

登場人物全員がある程度怪しい必要があるわけです

 

バレてはいけないのは真犯人だけではない

 

真犯人ではない

ということもバレてはいけないんです

 

 

少しニュアンスは異なるのですが

この視点が欠けているんです

 

はい、先ほどのテニスの話です

 

ロブを隠す

 

スライスロブとバレないように

あまりフェイスを開かないテイクバックから

サッとフェイスを開いてロブにする

 

これは皆さんよくやるんです

 

スライスの本筋側ですからね

 

しかし

やはりもう一つの視点が欠落している

 

ありますよね

もう一つ

その裏パターンが・・

 

 

ロブと思わせて足元に沈める

 

フェイスをしっかり開いてテイクバック

ラケットも寝かせて体も若干ダラッとさせる

どう見てもロブを上げる感じからの・・

スイーっと足元に

 

こちら側をする人がいないんです

 

おそらくその発想にすら考えが及んでいないのでしょう

 

 

ロブがテーマの時には

ロブを隠す動作をするのに

 

足元がテーマの時に

隠す動作

ロブと思わせることはしない

 

 

隠すのは一つでいい

 

真犯人がバレないように

それだけでいいという発想

 

それではつまらないでしょう

 

犯人ではない人の演技が下手過ぎる

わざとらし過ぎたり、棒読みだったり

 

犯人ではない人がバレバレなので

結果的に消去法で真犯人がバレてしまう

 

いくら真犯人側に素晴らしい役者を配置しても

意味を成さないことになります

 

 

イメージ的にはそんな感じ

 

だからバレるのだと思うのです

 

あまり褒められることは少ないですが

やはり何かを隠すのは難しいものです

 

明るみに出すのは

勇気や胆力で成せることですが

 

隠すとなると

細心の注意や大胆な発想

経験や知見をフルに活動することが必要ですからね

 

 

何度も言いますが

隠す技術を上げようとし過ぎなくてもいいです

 

ただ

隠すなら隠すで

視野の広い考えを持つようにしましょう

 

それではまた

 

頑張ろう日本!